今、家を買うべきか迷っている人が決断する前に必ず整理しておきたい5つの視点

お金の基礎知識

ー賃貸・持ち家・定期借地権まで、後悔しないための考え方 ー

はじめに「買う・買わない」で迷うのは、正常です

家を買うべきか、もう少し待つべきか。
この問いに、誰にでも当てはまる正解はありません。

最近は、

  • 金利が上がると言われている
  • 不動産価格は高止まりしている
  • 周囲が次々と住宅を購入している

こうした情報が入り混じり、
「判断を急がなければいけない気がする」一方で、
どこか腑に落ちないまま悩んでいる人が増えています。

この記事では、
今すぐ買うかどうかの結論ではなく、
自分で意思決定するために整理すべき視点
をまとめています。


視点①「借りられる額」と「無理なく払える額」は違う

住宅購入を考え始めると、多くの人が
「住宅ローンはいくら借りられるか」 を調べます。

しかし、金融機関が示す
借入可能額=安心して返せる額 ではありません。

なぜ差が生まれるのか

  • 銀行の審査は「返済余力」ではなく貸倒リスクを重視
  • 教育費・老後資金・将来の収入変化は反映されにくい
  • 金利上昇リスクは考慮されていない場合が多い

参考:金融庁|住宅ローン利用者の実態
https://www.fsa.go.jp/ordinary/house_loan/

👉 まずは「借りられるか」ではなく
「生活を維持しながら返せるか」を数字で確認すること
が重要です。


視点②賃貸は本当に「もったいない」のか?

「家賃は払い捨てだから、買った方が得」
という意見を耳にすることがあります。

しかし、これは一面的な見方です。

賃貸のPros / Cons

Pros(賃貸が向いている人)

  • 転勤・転職・住み替えの可能性がある
  • 初期費用・固定費を抑えたい
  • ライフプランがまだ流動的

Cons(注意点)

  • 家賃は将来も継続的に発生
  • 老後の住居費が読みづらい

👉賃貸は「自由を買っている選択」とも言えます。


視点③持ち家のメリットは「得か損か」ではない

持ち家のPros / Cons

Pros(持ち家が向いている人)

  • 同じ場所に10年以上住む可能性が高い
  • 住居費を長期的に安定させたい
  • 老後の住居に不安を残したくない

Cons(注意点)

  • 住み替えの自由度が下がる
  • 修繕費・固定資産税の負担
  • 不動産価格変動リスク

参考:国土交通省|不動産価格指数
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/totikensangyo_fr4_000043.html

👉価格上昇=必ず得、ではありません。「自分が住み続ける前提かどうか」が判断の軸になります。


視点④定期借地権付き物件という第三の選択肢

近年、都内を中心に定期借地権付きマンションが増えています。

定期借地権とは

  • 土地は借りる、建物は買う
  • 所有権物件より2〜3割価格が抑えられる傾向
  • 一定期間後は原則返還

定期借地権のPros / Cons

Pros(向いている人)

  • 立地を最優先したい
  • 相続を前提にしていない
  • 「住み切る」前提で考えている

Cons(注意点)

  • 期限満了後は返還
  • 資産価値は時間とともに低下
  • 金融機関により融資条件が異なる

参考:国土交通省|定期借地権制度
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk3_000036.html


視点⑤すでに家を持っている人も確認しておきたい数字

「売る予定がないから関係ない」
そう思われがちですが、
現在の不動産価値を知ることは選択肢を増やします。

確認しておく意味

  • 住み替え・借り換え判断
  • 家計全体の資産把握
  • 将来の選択肢を整理できる

参考:国土交通省|不動産取引価格情報
https://www.land.mlit.go.jp/webland/


(Tips)購入する場合に使える主な公的制度・控除

住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)

  • 年末ローン残高の一定割合を所得税・住民税から控除
  • 新築・中古で条件が異なる
  • 省エネ基準適合住宅で優遇あり

参考:国土交通省|住宅ローン減税
https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_fr5_000015.html


登録免許税・不動産取得税の軽減

  • 新築・一定条件の中古住宅で軽減措置あり

参考:国税庁|不動産取得税の軽減
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/5708.htm


まとめ|正解は「買う・買わない」ではありません

家を買うか、買わないか。
その答えは、人によって異なります。

大切なのは、

  • どんな暮らしを望んでいるか
  • どこまで固定費を背負えるか
  • 将来の選択肢をどれだけ残したいか

感覚だけで決める前に、一度、数字で整理してみる。

それだけでも、判断の軸は大きく変わります。


次の行動のヒント(決断する前に)

  • 住宅ローン返済をシミュレーションしてみる
  • 今の住まいの価値を参考程度に確認してみる

決めるのは、そのあとで構いません。

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